異常な長雨で庭の草木は伸び放題、見るからにうっとうしいので、下草を刈り無駄な枝木でも切ってやろうかなと思い立ちました。
雑草を抜き、いざ剪定鋏みを持って枝を切ろうとしましたが、果たしてどこから切ったらよいものやら、鬱蒼とした枝ぶりを見て早くもファイトがしぼんでしまいました。
そういえば、だいぶ前になりますが、庭師の方に教えてもらったことを思い出しました。草はどう刈ってもいいのですが、樹木には刈り込み方があるんですよ、というお話でした。
私はその時まで、木や花は、根っこに水や肥料をやると、下の方の枝葉から順番に上に向かって吸収されていくものとばかりに思っていました。しかし実際には、樹木や花が吸い上げた水分や養分は、一旦幹のてっぺんにまで登り、それから順に下枝の方へと向かって配給されていくのだそうです。従って、乱れた樹勢を立て直したりするには、下枝より上の方の枝から刈り込んで整えていくと美しい樹勢に仕上がるということでした。
そういえばある有名な会社が営業不振に陥った時、思い切って社長をはじめ上層部の一新を図り、危機を乗り切ったという話を思い出しました。普通でしたら、担当部署の課長や係長の責任を追求し、現場の配置転換などを図ったりしたのでしょうが、この話、樹木の剪定の話しと何となく似ていているようで興味深い話しです。
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