神道においては、先祖の御霊さまをいくつかの階層に分けてお呼びします。
家族親族之霊(うからやからのみたま)からはじまり、一番近いご先祖を(さきつおや)次に遠津祖(とおつおや)御祖(みおや)御祖神(みおやのかみ)そして神(かみ)とお呼びしています。これは御霊様の霊魂はグレードアップしていく、ということをを意味しています。
この世でいう「人格」と同じ意味で、あの世には「霊格」というものがあり、その霊格が向上していくということです。そして向上が最もその極みに達したとき、霊魂は神となり神霊となるのです。つまり守護霊から守護神へとグレードアップするのです。
権現神と称えられている神の多くは、こうした神格化された神でもあります。
大國之宮で行われる神前供養とは、先祖霊の神化向上により、やがて守護霊・守護神となって残された家族や親族のお守りをお願いするという意味もあるのです。