羽黒山に残る建造物として最も古い国宝羽黒山五重塔は、明治以降公に開扉した記録はないとのことです。
平成30年は天皇陛下御在位30年の佳節の年にあたり、また出羽三山神社においても三神合祭殿再建200年、羽黒山が神社となってより150年の節目の年にあたるとのことです。これらを記念し国宝五重塔内部を特別に一般の方々に公開していました。
この度、生きている間には2度と公開されないとのことでしたので、世話人さんたちとみんなで拝観しに行きました。建物は自然の木肌がそのままで、塗装は施してありません。自然の風合いが厳かさを醸し出しています。
建物は釘など金属製のものは一切使われず、柱などの固定には藤の蔦が使われていました。今回はこのような内部の構造も公開しておりました。
また、行者が修行のため入山する際、体を清める水場も見ることができました。高いところから落ちてくる滝のしぶきがこれから修行に入る行者の心を祓い清めているようでした。