●殿様との因縁 令和2年6月28日

今日は毎年6月の大祓いを行っているお宅にお邪魔いたしました。
そこの娘さんが入れてくださったおいしいコーヒーを頂きながら、しばし近況報告や雑談をしてから、神様の祭壇を組立てお神酒、お米、お塩を捧げ儀式に入りました。


神主が祝詞をあげていますと、その家の奥様の様子がおかしくなってきました。他のご家族は神様にお辞儀をして顔をあげたのですが、奥様だけは顔をあげず体が震えてました。

隣のご主人さんが「どうした?」と声を掛け、背中を擦っていましたが奥様の様子がどんどん過激になってきて、すごい怒りの形相とともに握りこぶしを力いっぱい握っているのが見えました。そして顔を伏せたまま、握りこぶしで床をドンドンと何度もたたき始めました。

大巫女の私がそばにより「あなたは誰ですか?」と聞いても、う~とうなりながらなおも床をたたき続け、「くやしい」「くやしい」と何度も叫んでいました。「誰に対して悔しいの?」と聞きますと、「〇〇〇が悔しい」とご主人様の名字をうめくように答えてくれました。「あなたはいつのころの人なの?」「お名前は?」と何度も聞いてみましたが、答えてくれません。

そのうち奥さまが「○○です。」とご自分の名前を話し始めました。少し意識が戻ってきたようです。「大丈夫?」と何度も確認しましたが徐々に本来の奥様の意識がはっきりしてきて、しばらくすると「もう、大丈夫です。」とお応えになりました。


その時の奥様の気持ちを聞きますと、ご自分の意識と、体の中に入っている別な人の意識が両方認識でき、その人の悔しい気持ちはすごく理解できたそうです。大巫女から尋ねられた名前や時代なども頭の中には入ってきているのが判ったそうですが、悔しい気持ちが大きく、それを吐き出すだけで精いっぱいで答える気持ちの余裕がなかったそうです。
ただ、奥様の中に入っている人が本当に心の底からご主人のご先祖を憎んでおり、悔しい気持ちが癒されずに今日まで怨念として奥様の心の中に住み着いているようでした。


ご主人の家系は、昔、立派なお城の殿様だったようです。そこに嫁ぐ予定だった奥様の家系が何らかの事情で実現できず、その時の悔しさが代々引き継がれてご主人との縁を結び、仕返しをするために、今日までご主人を悩ませていたようです。
ご主人のご先祖のお城は、安土桃山城のすぐ近くのお城であることが以前、奥様とご主人で家系を調べ分かったようです。
こんど、その女性の恨みを神様の前で慰め、お詫びしてゆるしてもらい成仏していただくよう日を改めて供養祭を行うとともに、ご夫婦でそのお城のある場所に行かれることをお勧めしました。
そうすれば、奥様が今日まで長年にわたり、ご主人につらく当たり、暴言や暴力、仕事の邪魔をしたりすることもきっと解決されることでしょう。

                  ●殿様との因縁その2はこちらから

                                                ブログトップへ戻る