◇家相に関するご相談


◇夫婦の寝室(東京都・女性)

◆やっと建てたマイホームが凶相だと言わ れたのですが、何とかならないものでしょうか?という電話が入りました。ご主人が一級建築士で、その家はご自身みずからが設計したというのです。喧騒な都会にあって、せめて夜は静かな部屋に寝たいという思いがあり、夫婦の寝室は地下に作ったとのことでした。

家が出来上がり、たまたま知り合いの家相鑑定師に披露したところ、「生きている内に地下に寝るなんて、墓場に埋葬されるのと一緒で、命は短いよ。」と言われ、回避の方法は?と聞くと「建て直す他はなし」とのことだったそうです。せっかく建てたマイホームなんです。何とか活かす方法はないものでしょうか?と懇願されました。訪問してみますと、確かに一階から地下への階段があり、下りるとそこにはしゃれ た造りの部屋がありました。

ご主人様が粋を凝らして設計した寝室です。霊査してみましたが、家や土地には悪い気は感じられず、問題はこの寝室だけですので、「土の気」を祓い清めることをお勧めしました。しかし、家相鑑定士に言われたことがよほどショックだったのか、まだ不安そうなので、詳しく説明して差し上げました。

確かに地下室は、土の世界に属するもので、土はモノを腐らせ朽ち果てる作用(土用の気)を持ちます。しかし、それは陰陽五行でいう木火土金水の働きを理解していれば、それを応用して、それらの作用を助長したり、逆に「土の持つ作用」を打ち消したりすることもできるのです。いずれにしても、神祭りを行い、土の神に事の次第を告げて、お詫 びとお許しを頂けば大丈夫です。特に大國之宮の神様は、大地主神(おおどこぬしのかみ)といって、大地の神さまですからご安心ください。と説明しますとようやく納得なされたご様子でした。

また、家を建て直す心配もなくなり、お二人とも心からホッとなされて明るい表情にもどられました。世の中には、方位や日の良し悪し、相性の良し悪しなどで物事を判断する方々がいらっしゃいますが、仮に「凶」という判定が出た場合に、じゃあ、どうする?といった解決法を見出してくれる方は、あまりおられません。問題が生じた場合、大事なことは「止めなさいより」より「じゃあどうするか?」ではないでしょうか。

後ろに戻るのではなく、前に進むことこそ大事なのだと思います。

 


◇電磁波(栃木県・ご夫婦 医者)

◆腕がはれ上がり、痛みが伴う病に苦しむ奥様がおいでになりました。総合病院の内科の先生の奥様で、ご自身も准看護師とのことでした。原因がわからず、どんな治療も薬も効果がなく、ただ点滴をすると楽になるというのです。お医者さんでも分からないものが果たしてどうか、という気持ちもあったのですが、いろいろとお話を伺いながら、その病の原因をさぐってみました。

やがて、大巫女がその奥様のはれ上がった腕から奇妙な「気」を感じたということで、 神事を執行し、ヌサ加持という祓いの術を施してみることにしました。するとどうでしょう。奥様の腕の痛みはピタリと止んだのです。奥様が帰られたその夜、ご主人から電 話が入り、ぜひ話を聞きたいので栃木までお出でくださいとのことでした。

日を決め、お家に伺いますと奥様は、なんと病気が再発しておられました。着いて間もなく病院からご主人がお出でになり、宮主といろいろとお話をしている間、大巫女はせっかくですからと、奥様のお体にヌサ祓いを行い始めたのです。すると、お医者さんであるご主人の目の前で、奥様の痛みはするすると消えていったのです。手品でも見るようなご主人の目がとても印象的でしたが、素直に状況を認められ、世の中にはこういう力も存在するのですね、と甚く感心なされたご様子でした。

 


◇旧墓地の上に立つアパート(仙台・女性)

◆仙台駅の東口には伊達政宗の時代からお寺が一か所に集結している地域があります。伊達軍団として戦で亡くなった多くの家来たちを弔ったお寺が集まっていたと言われています。しかし、最近では檀家が増えない悩みもあり、駐車場やアパートなどの多角経営に乗り出しているお寺さんが数多く見受けられます。

相談にこられたお嬢さんも、やはりお寺の経営するアパートに住んでいるのとのことですが、その土地はもともとが墓地の上で、古いお墓を取り払い整地した上に建っているアパートです。 入居当時は何ともなかったのですが、最近男性と住むようになってから、昼となく夜となく人の気配がして、時には子供や女の人が見えたり、夜うなされ、わめい たりするというのです。霊査をし現地を視察した上で、とりあえず二人を守ってくれる結界霊符を渡しながら、早急にそこから引っ越しするように勧めました。

しばらく日数が過ぎ、今日引っ越しをしていますと連絡が入りましたが、娘さんの様子がおかしいと言うのです。急いで行ってみますと、その娘さんは目はうつろで、何かに憑りつかれているように暴れたり、手のつけられる状態ではありませんでした。大巫女が霊視をしますと、子供の霊と女の霊が、娘さんが家を出て行かないように、体にしがみついているというのです。早速、にわか祭壇を設けて部屋の四隅に香を焚き、祝詞を奏上しながら、除霊と清浄祓いを斎行しました。ほどなく娘さんは正常を取り戻し、無事に引っ 越しは終了しました。その霊は、たまたま私たちに同行した女性にも憑依するほどの、かなり昔の強い地縛霊で、次に入居する方がおられるのかと思うと心配です。